俺様は初めて風俗の子とデートしたとき
「実は秘密にしてた事あるんだ...それ聞いても1日デーとしてくれる?」
って聞かれた ふふ
ますたー(2004-11-13 12:14:02)
?ハ続き
「モモエ(源氏名)って本名何って言うん?」
「私? ゆきって言うんだ 好きだよ自分の名前」
「ゆきちゃんていうのか 」
「あれ、私 今 自分で名前言った?」
「うん」
「おかしいな?ここに来て初めて本名言っちゃった、お店の人も知らないよ私の本名、...何ぜ言っちやったんだろう?お客さんに..不思議..」
僕が彼女を指名して3回目のヘルスの個室での会話だった..続く
?ハ続き
僕が初めて風俗に行ったのは30歳すぎてからだった 友達に連れて行かれた
それまで風俗というイメージは「モテない男」が行くところ
そこに勤めてるのはエッチが好きな女の子
何故体をお金に変えるような事するんだろう?
そんな一般的な想いを抱いていた
僕が連れて行かれた店は「雄琴」の中にあるただ1件のヘルスだった
ソープもバブル崩壊で料金も1萬円代まで落ちているご時世に
ソープ(本番あり)と同じような値段で他の雄琴のソープよりも流行ってるヘルス
50席ほどある待合室は座る所が無い程のお客さん
2時間待ちはざらだった 他の風俗と違い予約は一切無し
後で解った事だが、風俗店としては日本1の来客数があるヘルスだった
これも後で解った事だが、このお店に来るお客さんは1人が多い
遠く大阪ナンバーや北陸ナンバーの車も多い 滋賀ナンバーは少ない
他の風俗店は何人かで「嫌々来ました」みたいな振る舞いをする奴らが多いが
このお店の待ち合いは決定的に雰囲気が違うのだ
「マジ」の客が大半をしめている
遠くから何時間もかけて来て何時間も待つ
そしてお目当ての女の子とはほんの30分ほど
何が彼らを そうさせるのか?
そして僕が思っていたような「もてない系」の男は少ない
待ち合いを見てても、おまえモテルやろ って男が多い
その人気の秘密が明かされる頃には僕は
3日とおかず往復160キロの道のりを車で走る事になっていた
彼女達の秘密を知るにつれ
風俗譲に「マジ」に惚れこみやって来る客の心理
そして彼女達
『風俗譲』という偏見が大きく変わって行くのだった
明日に続く
ますたー(2004-11-13 19:18:25)
ハ今日の前座の前編
そして彼女達
『風俗譲』という偏見が大きく変わって行くのだった
......
その元ソープを改装したお店は
街角にあるベニヤ板で仕切られたような「ヘルス」とはまったく別物 だった。
勤務システムはなおさら普通のヘルスとは別次元の厳しさだった
従業員(自分)の下駄箱に靴を揃えて入れなかったら罰金1万
1分遅刻しても罰金&皆勤手当40万パー
ボーイさんと営業以外の私語を話をしたら両方即クビ
お客さんと店以外で連絡取ったら当然即クビ
女の子同士でも私語は厳禁
開店前1時間は正座で訓示をみんなで読む
38度熱があっても誰も休まない、当然他店にある生理休暇なんて無し
開店してから閉店まで休み時間無し
次のお客さんの部屋に行くまで1分も時間は貰えない
各部屋監視カメラがありセンターで30台のモニターを店長がチェックして
接客が悪い女の子は即クビ 怪しい客にはマイク付きの部屋も当てがわれる
客側えも厳しい約束事が要求されてる
ワンポイントでも入れ墨があれば即退場
喋りばかりでサービスを受けない客も即退場
冗談でも「やらして」と言えば女の子が監視カメラ向かいサインを出し
ボーイさんが何人も飛んで来て 連れ出される
店外デートをしつこく迫れば、入店禁止処分
普通の風俗系のお店で女の子が辞めるのは
この客からの「誘い」や「怖い目」が嫌だからみんな転々とする訳だ
完全に寮制でバスで寮からお店まで送り迎え
家族からの電話などの問い合わせにはアリバイ会社を使う
一週間に2度の性病検査
お客からの誘い完全シャットアウト
デリバリイでホテルに出張するより何百倍も安心な訳だ
ここの女の子にとっては...
いや、ここに集まるおんなの子達には
普通のデリバリイ風俗でバイト感覚で働く子は
直接お客の携帯番号を聞き店を通さずにやろうとする
その方が同じ事をしても取り分が多い
後々解って来るんだが
ここに集まる子達は、『男』に極度の不信感を持った子達なのだ
男の人と話をするのも嫌、
でも誰もそんな素振りは見せないで笑顔で接する
汗を拭き取るふりをして
涙を拭っている子達に
僕は....
後編を期待しろ コメントしろ
今日も40個が目標だ
ますたー(2004-11-14 15:09:06)
ハ後編その1
ここに集まる子達は、『男』に極度の不信感を持った子達なのだ
男の人と話をするのも嫌、
でも誰もそんな素振りは見せないで笑顔で接する
『どうしても涙が止まらない時は、下を向いてお客には泣き顔は絶対に見せない』
『人相手だと思うと泣けて来るから、ただの1本だと思ってやってるよ』
「ここに来てからよけいに人間不信になったみたい」
後々つき合う事となる女の子達から聞いた言葉だ。本音はみんな同じ台詞だった
人を人だとも思わない本当の意味での「裸の男達」相手
蔑んだ態度、お金を払ってるんだぞという態度
肩書きも名前も服さえ脱いだ男達が風俗の女の子に取る裸の男の本質
これも4人目に書く「伝説のナンバー2瞳ちゃん」(乙女座)の場合はのように
「あなた、人としてそれ間違ってるよ」と言える子も中にはいた
そして怒られた客は、不思議とそんな瞳ちゃんに惚れて通う奴も多かった
だから彼女は伝説のナンバー2と呼ばれた
だが、
ふだん、この店 の彼女達は例外無く
電車で空席の男性の隣の席にも座れないような男性不審の子達だった
風俗のお店ではお客は1人と言わない
「1本」という ちん○の1本の事である
今日は30人じゃなく、今日は30本なのである
ますたー(2004-11-14 18:21:08)
?ハ今週はこんな感じで終わりです
付け加えるが、このお店とここの女の子は特別極端な例えである
バイト感覚で風俗で体を売る女性も多い
風俗は一旦入るとずるずる落ちる所まで落ちる
なかなか抜け出せない 一旦上げた生活レベルは落とせない
月給300万の生活をしてしまうと OLになって20万の手取では生活出来ないようだ
一旦は風俗を止めた子も そのほとんどはまた風俗に帰って来てしまう
キャバクラ→派遣→ヘルス→ソープ→場末の風俗 このパターンである
このお店の特徴は後に詳しく述べるが自分も悔し涙を流しながらヘルス譲の経験がある女性店長にある
このお店で働く子達は、退店したら2度と風俗に帰って来る子は無い
返済なりの目標を終えた子達は、みんな普通の昼の仕事に帰って行く
その女性店長がその子達に徹底的に教え込む
「こんな所は1分1秒でも早く辞めなさい、そして記憶から消しなさい」
その「愛」に付いていける子だけが残るお店だ
日本1の来客数のヘルスの店長は日本1その女の子達を愛してる人だった
その店長は特に「彼氏を作るな」と厳しく女の子達に言った
今のあなた達がする事は一刻も早くこんな仕事から辞める事
彼氏なんて邪魔な事は考えてはいけない
言われなくてもここに来る子はその「男」で散々な目に逢った子が多い
誰も彼氏なんて作ろうなんて考える子はいなかった
前にも書いたが女の子をくどきに来るお客は退場処分になる
「12号室のお客様ー退場」 と放送され たたき出される
ここはヘルスだ「口で男性を抜くところ」サービス中の女の子は話を出来る訳はないのだ
お客にサービスを必ず受けさせるというシステムは「女の子えの防衛」と
他の2流風俗のように話で時間を潰される事は無いからお客側の評判も良い
そして、その店長から何十万人の客の中からただ1人女の子と
個室でサービスを受けなくても、つまり服を着たままでも退場処分にならない男が1人だけいた
それが僕だ
話だけを しに風俗に来て放送で注意ばかりされる男を店長はモニター越しに何回も見てた
ある日、ゆきちゃんにこう言ったそうだ「あの人いい人 だね」
その後、10年僕の個室に「サービスを受けないと退場です」という放送は入らなかった
会話が全部聞かれていた訳では無い、ただ僕の指名してたゆきちゃんの人気がぐんぐん上がって来てた
訳は簡単だった、ゆきちゃんは辛い仕事の中でも笑えるものを見っけたんだ
1分1秒でも早く辞める為、
直接、店長と話をした事は一度も無い 監視カメラとモニター越しだ
だが、そこから10年、店長と僕の伝説の風俗譲卒業プロジェクトは続いた
そしてみんな 普通の生活に戻って行った
風俗を記憶から完全に消して 20万の手取のOLに戻って行った
それが出来る子をその女性店長は育てる事が出来た
これから年末まで
ゆきちゃん編、伝説のナンバー1ミキちゃん編、まゆちゃん編、伝説のナンバー2瞳ちゃん編
「俺様が惚れた風俗譲」に君達におつきあい願おう
必ず、「風俗譲」えの偏見は年末には消えている
「風俗を記憶から完全に消して」...この意味は退店する時は風俗時代の全ての記憶を消すと言うこと
辛い思いの記憶を消すのは彼女達には「簡単」な事だった.
最初から1年だけ、2年だけと固く決めて入った訳だから
.
でも「たのしい」想いも消さなければならない
つまり。僕の存在を消す事が彼女達の最後の『卒業』となる事を初めは気がつかない
しかしそれを『卒業』しないと、
「風俗譲の過去」は消せ無い事を最後は彼女達も気が付くのだった
ますたー(2004-11-14 19:02:56)
?ハ第4話
「いつから働いてるの?」
「え。私ですか まだ3日目なんです、今日初めて指名の人が来てくれて嬉しかった」
初めてゆきちゃんと交わした会話だ
「その指名のお客さんの顔覚えてる?どんな人だったか」
「え〜、 ..顔なんてぜんぜん見てませんから どんな人だったかな?」
「ナンバー1になりたい?」
「うん、でも私なんかダメだろうし」
「まず、指名してくれたお客さんの顔覚えなきゃ」
「そうなのか でも..恥ずかしくて顔なんて見れない..」
「何んでナンバー1になりたいの」
「だって同じ仕事してもお給料がぜんぜん違うから..少しでは早くお金貯めて辞めたいから」
「悔しい?」
「うん」
「じゃ、なれるよナンバー1に」
「なれるかな」
人気の無い子は最低日給4万だけで1週間たっても指名が取れないと即日クビ
代わりにやる気がある者は日給10万以上1年で3千万貯めて辞める
お客さんが切れる事がないお店だから同じ人数の男性を相手にしても
この日給の差が出る
「お金を貯める」という目標のある子が集まるお店だった
そこらのアルバイト感覚の風俗店の女の子は30分ももたないで退店する
逆に雄琴のこの店で1年働いた子はほかの風俗店に移ったら
どんな子でも間違いなくナンバー1になれると言われている
だが、誰もお店を変わろうなんて思って無い
ここを辞める時は「風俗を辞める時」と固く想い風俗に初めて入った子ばかりだから
他のお店とのもう1つの決定的な違いは
雄琴は「田舎」だった、深夜の飲みやも無ければ、ホストクラブもない
お金を使う場所も、暇も体力も無くなる程働く事が結果的にお金が残る
風俗に働く子はストレスからホストクラブなどにはまる子も多い
仕事が終わってから日給以上を使ってしまう子も多い
「悪い男」にさえ引っからなければ「必ずお金は溜まる」そう店長は彼女達に繰り返し言い聞かせていた
ゆきちゃんが目標としていた額は1千万
半年もあればクリアー出来る額だった
しかし、
今まで持った事も無い大金が毎日入って来る
毎日ビトンのバッグが買えるだけの収入がある
今まで贅沢した事が無い者程 罠に落ち易い
誰もが落ちるこの誘惑に勝つ事も
2度と「風俗」に戻らない為には大切な事だった
一旦贅沢に慣れてしまうと2度とOLの給料では生活出来無くなる
彼女もその罠にはまって行く自分に...
その頃は、まだ気が付いていなかった
ますたー(2004-11-16 15:17:57)
?ハ第5話 ナンバー1の器
2度と「風俗」に戻らない為には大切な事だった
一旦贅沢に慣れてしまうと2度とOLの給料では生活出来無くなる
彼女もその罠にはまって行く自分に...
その頃は、まだ気が付いていなかった
だが、彼女はこれから少し「回り道」をする事になる
1分1秒でも早く辞める為、それにはナンバー1になればいい
僕とゆきちやんはありとあらゆる作戦を教えた
中でも一番当たったのが「あれ、髪型変えた?」作戦だった
1日5.60人の接客をする そのお店では相手の顔を覚えるなんて至難の技だった
「せっかく 指名で来て下さった人の事、わたしぜんぜん覚えて無いの」
「じゃ、とりあえず何んか髪型変わったね って言ってごらん」
「そんなのでいいの?」
「話上手にならなくていい、聞き上手になれば みんな(男)何か聞いて欲しくて来るんだから 自分を覚えていてくれれば嬉しいから 後は自分で話するから聞いてあげればいい」
「性欲の処理に来るんじゃないの?」
「違うとおもうな、みんな何かを求めに来るんだよ」
「そうなのかな?でもやって見るね髪型か〜 うふふ」
「髪伸びたね〜」では「俺 これで随分切ったんだよ」って失敗もあった
だから、やっぱり「髪型変わったね 」だけで彼女は通した
くる日もくる日も指名のお客さんに「髪型変わったね 」って
1日1人、そして1日5人 順調に彼女の人気は上がって行き
ナンバー2までになるのにそんな時間は掛らなかった そして
その頃 彼女はこんな所に来る男性に見方も少し変わって行った
「わたし看護婦さんにんになりたかったんです」
「ふ〜ん 何んでならなかったの?」
「高校中退しちゃったから」
「でも。いま看護婦さんになった気分 なの究極の癒しかもね風俗って」
「ありがとうって言って帰るお客さんがいると凄く嬉しいんだ」
「やっぱり、みんな風俗にただ抜きに来てるんじゃないんだって少し思うようになって来たよ」
ナンバー2からナンバー1になれる為に少しずつ彼女の中の何かが変わりつつあった
風俗店のナンバー1 それはお客の風俗素人が考えるタイプの子じゃない
どこの風俗店でも ナンバー1の子は決まって「普通の子」だった
え、君がナンバーワンなの? って子が一番人気であった
顔が可愛い、スタイルがいいそんな子を指名してる男は
新しく可愛い、スタイルがいい子が入店すれば 指名を変える
どんな素敵な子が入店して来ても指名を変えない顧客を作って行く
ある日 ゆきちゃんが僕に言った
「他の指名のお客さんは私が人気出るの皆んな嫌がるのにあなたは何故応援してくれるの?」
「早く辞めたいんだろ?」
「うん」
たとえば、1000万 の借金なら「僕が出してあげるからもうこんな仕事止めて」
と言って来る指名客はもう彼女には1日何人もいた
でも彼女達は絶対に受け取らない
そんな事が出来る子はこんな所に来ない
キャバクラか愛人になれるようきょうな器用な子は..
こんな事もあった
常連のお客さんが「これから馬券買いに行くけど買って来たろか」
と、言ったので何んとなくうんと言ったそうだ
そして何日かしてそのお客さんが300万もって来店したらしい
馬券が大当たりしたと説明されたそうだ
彼女は受け取らなかった らしい
何んで貰わなかったん?って聞いたら
「そんなんで、付け入られたら 嫌だから」
彼女の指名が増える事は
同時に毎日「援助してあげるから」という誘いを断る事だった
男達は「自分が助けてあげる」と通う
でも彼女達にとって それは
「余計なお世話」以外の何んでもなかった
「まだ名前聞いてなかった,何んて名前なんですか?」
「あ、僕 上田って言うんや」
「上田さん か..」
もう初めて逢ってから2ヶ月が過ぎていた
ますたー(2004-11-17 16:16:53)
?ハ第6話 女はいいよな
男達は「自分が助けてあげる」と通う
でも彼女達にとって それは
「余計なお世話」以外の何んでもなかった
僕はだいたい3日おきぐらいに通った
時はバブルが崩壊しょうとしてる頃
ボーイさんに「もう僕来店ベスト10に入ってる?」と聞いた
ボーイさん「う〜んベスト20ぐらいですかね」
僕「月10回も来てて...ベスト20位??1位の人毎日来てるの?」
ボーイさん「毎日来られる方は何人もおられますよ」
僕「1位って一月何回?」
ボーイさん「え〜と あの方は100回以上ですね」
僕「...1日 ...3回以上来って事??」
ボーイさん「はい」
毎日来る奴が何人も居る
同じ風俗店の同じ子を指名して
ここはヘルスだから女の子といる時間は15分ぐらい
ソープなら90分や2時間が基本だから
ここは話してる時間など ぜんぜん無い
そこがまた、指名客が頻繁に来店を誘う し
ここに来る女の子的には「話をせずに済む」ポイントだった
ソープの場合は1日指名の子を貸仕切ってデートするシステムもあるが
ここに来る指名客は「食事だけでも1度」という感覚だ
1日が終わると女の子の控え室のゴミ箱は名刺で一杯になるらしい
客が「また電話して」と渡した名刺だ
彼女達は見る事もなくゴミ箱にすてる
「見た目かっこ良くても裸になって少し話せば解るんだ」
「みんな男は同じ、ああこの人もたいした人じゃないなって」
「風俗譲のクセに生意気な事言っちゃった 」
ゆきちゃんは笑って話てくれた
1日の営業時間で客から彼女達に一番多く言われる言葉
「気持ちよくしてもらってお金貰えるなんて女はいいよな」
お店のマニュアルには「うん、女はトクですよね」
と(笑顔で)答えるように書かれている
だが、毎日毎日 裸の男達から同じ台詞を言われ続ける彼女達は
最初はヘドが出るような最低の男達だと思い涙が溢れる
そして相手を男じゃなく、ただの1本として見て自己防衛するように皆んな変わる
ゆきちゃんは
最初の初日は 嫌悪感と惨めさで涙が止まらなかったらしい
裸で逃げ出す事も出来ない 今日だけ我慢して
絶対 今日でこんな仕事 辞めてやる そう思いながら長い1日を終えて
営業が終わって日給として.6万貰った時
わー こんなに貰えるんだ...OL時代の一週間分
どうせ1日やったんだからあと一週間やってみよう
と思ったそうだ
後に書く事になる今でもその店の『伝説のナンバー1』と言われるミキちゃんは
営業が終わって日給としてお金貰った時
こうと思ったそうだ
「私はこんな安くない」って帰り道悔し涙が止まらなかった
この違いがこの後後 ゆきちゃんを苦しませる事になる
そして、もちろん
3日おきに風俗に通う僕に妻が気が付かない訳はなかった
ますたー(2004-11-18 17:33:56)
?ハ 第7話 早いもの勝ち
1日が終わると女の子の控え室のゴミ箱は名刺で一杯になるらしい
客が「また電話して」と渡した名刺だ
彼女達は見る事もなくゴミ箱にすてる
ここが一番キャバクラ系風俗と違うところである
キャバクラ系は自分から「番号おしえて?」と営業する
抜き系の風俗は「こんな所に来る男なんて」と思ってる
女性の店長は毎日訓示で
「あなた達こんな仕事を何年も続けたいの!」
「さっさと必用なお金を貯めてここを辞めなさい」
女の子同士の「私語」が禁止されているのは
将来恐喝などされる事を防ぐ意味もあるが
完全に風俗時代の記憶を消しなさいという店長の愛だった
女の子達は「具合どう?」ぐらいの会話しか交わさない
私生活で逢うなんて事は全く無かった
ボーイさんとの私語禁止は恋愛に発展するのを防ぐ為だった
風俗店が潰れる場合は一番人気の女の子を
自分の「女」にしてしまうオーナーの落ちる罠でもある
辛い仕事、泣きながらのサービス
相手を人間とも思わない客からのゲスな言葉
お金に余裕が出来て初めて買ったブランド物
そしてほんの少しの楽しかった出会い
そのすべてを消しなさい という店長の愛だった
どうしてもお金が必用..
僕には そんな人がいる事さえそれまで考えた事は無かった
家族の借金、兄弟の学費、親の医療費、賠償金
彼女達はそんな事をお客さんには絶対に言わない
「お金貯めて海外旅行に行きたいんです」
それがお店のマニュアルの返答の答えだった
お客さんはもとより、
女の子同士でも何故こんな所で働く事になったのかを
聞く子もいなければ、話す子もいなかった
彼女達はそんな事聞かなくても「ここしかない」と来た店だと解っているから
「僕と結婚しょう、だからこんな仕事は辞めて」
1日何回も言われる指名客からの言葉
「どうして勝手に私を可愛そうなんて決めるんだろう」
「私ぜんぜん 可愛そうだなんて思って無いのに」
「自分と結婚するのが幸福だとみんな思ってるみたい」
ゆきちゃんは少し疲れた感じで話してくれた
仕事の辛さより、「可愛そうな子」と思われるのが不思議だったようだ
ゆきちゃん)「上田さんって結婚してるんですよね?指輪してるから」
「うん」
ゆきちゃん)「何ぜ結婚指輪2個してるんですか?2人奥様がいるの」
「あ、これ結婚した時はお金が無くて買えなかったんだ
結婚式も新婚旅行も行って無い
だから、18歳の時一緒に買った指輪してるんだ
で、去年かな 改めて結婚指輪買ったのは だから2個してるんだ
ゆきちゃん)「ヘルスで嬉しそうに奥さんの話する人初めて逢ったわ(笑)」
「え、お客さんみんな 奥さんの話 しないのか?」
ゆきちゃん)「するよ、奥さんの悪口や愚痴ばっかり」
ゆきちゃん)「奥さんは、かまってくれないんですか?上田さん」
「え。何んで ? 仲良しだよ 3回生まれ変わってもさゆりと結婚するさ」
ゆきちゃん)
「もうこんな所来ちゃダメですよ そんな素敵な奥さんが居るんだから..
..3回...か...ふふ、早いもの勝ちだもんね..」
僕がゆきちゃんの秘密を知るのはまだ先だった
.
ますた(2004-11-19 18:38:25)
?ハ第7話 時間が無いの
.
「何んでこんな風俗に来てるんですか?ダメじゃないですか」
「そんな素敵な奥さんがいるんだから」
「こんなところ来る人じゃ無いですよ 上田さんは」
自己破産すればいいのに..最初はよくそう思った
でも、ここに来る子は、自己破産や愛人契約そんな事も考えた事が無い
いい意味の「不器用な子」達なんだなって
少しずつ解って来た
飲み屋で当たり上手に接客出来るような子はいない
ここは「ヘルス」 喋る必用は無いんだ
だから彼女達は「ヘルス」を選んだ
「口で抜く作業」の
「仕事」だ
「最後まではしていない」
それが彼女達の最後のプライドでもあった
「ここまでやってるんだから やらせろよ」
1日何回も客から言われる言葉
彼女達は笑顔を作りマニュアル通り答える
「お客さん ここはヘルスです、sexしたかったらソープえ行ってくださいね」
ゆきちゃんも、一度だけ客に切れた事があったらしい
「こんな事して恥ずかしくないの君?」
って言われた時だけは
「やりたくてやってるんじゃ無いです」
「知らない人の前で裸になって恥ずかしく無い女がいると思いますか」
って言ってしまったと笑いながら話てくれた
「上田さんって何んの仕事されてるんですか?」
「僕? 運転手」
僕はいつもこう答える
「嘘でしょ? 本当は何してるひと?」
不動産屋さん?
車の中古売ってるひと?
あ、解った マジシャンでしょ?
「 マジシャンんて何?」
「マジックやってる人、なんかインチキ臭いもの」
それから僕は 次にミキちゃんから新しいあだ名を付けて貰うまで
『マジシャン』と呼ばれた
廊下で他のおんなの子と逢ったら
「あ〜マジシャン こんにちわー また来てるんだ〜」
ボーイさんにまで「マジシャン さんお待たせしました」とか言われた
「う〜ん 美容室をやってるんだけど」
「髪切ってくれる..行っていい?」
「だめだめ そんな」
「風俗譲だから?」
「違うよ、車でも1時間半、電車ならもっと掛るから」
「帰るまでにここに場所書いて」ゆきちゃんは名刺を出した
僕はなかなか住所を書かなかった
上手く言えないけど 彼女と仲良くなるのが怖かった
ような気がする
他のお客さんのように焼きもち焼くような男にはなりたく無かった
「時間が無いの、書いて!お願い」
僕が彼女の事を知ってるのは関東生まれで21歳て事と下の名前がゆきって事だけだった
彼女が僕の事を知ってるのは滋賀県の上田って事だけだった
もし僕が来なくなれば一生逢う事はないだろう
「時間が無いの」の意味は次の日
彼女が突然僕のお店を電車で訪ねて来た時、解った
.
ますたー(2004-11-20 18:45:17)
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「彼女が時間がない」と言ったのは
雄琴のお店から神戸の福原に転勤が決まってたからだった
そして「秘密にしてた事とは」
子供が居ると言う事だった
高校の時妊娠して反対されて家を出て産んだそうだ
父親は今も産まれた事も知らないと思うって言ってた
認知されて無いから、戸籍中彼女の弟になってるらしい
「このこの将来の為に1千万貯金をする」
それが彼女の目標だった
神戸に移った彼女は少しずつ変わってきた
雄琴に居る時は良かった お金使うとこないしな
いままで手にした事ないような大金 使い方もわからん子やったけど
女性店長が厳しく言った雄琴とは違い
福原の男性店長は厳しく言わなかった
福原で働く子と遊ぶうちにお金使う快感を知ってしまった
子供託児所に預けっぱなしでポーカー賭博で朝まで一晩に40万も50万も使うようになってきた
自分で稼いだ金や自分で使うんはいい
僕がどうこう言う事やない
他人に貢ぐより ましやけど
お金の感覚が狂うのが心配やった
風俗辞めた時 困る また風俗に逆もどりなんて奴いっぱい見てる
「50万 負けても 3日働けばいい」
その言葉は つらかったな
雄琴に居る時のサマージヤンボ10枚買って
これが当たればこんな仕事すぐに辞められるのになーて言ってたな
次の年末ジヤンボでは700枚も買ってた ほんまびっくりしたわ
そしてそその朝も彼女はいつものように仕事終えて子供を預けたまま
三ノ宮の地下にあるポーカー賭博店にいた
関東育ちの彼女が1994年の夏
滋賀の雄琴で俺様と出会い
そして12月には神戸えと転勤して行った
1995年1月17日
午前5時46分51.6秒
マグニチュード7.2
犠牲者6432名
千年に一度の大地震
最後に逢って話た言葉は
「 今日は関西に来てから一番 楽しかったヨ」
ますたー(2004-12-23 20:40:25)